2011年11月28日 (月)

初冬の自然美。

前略 行雲より。

今月の窯焚きもやっと終了し、ほっと一息。
いつもながらの長丁場をのりきった後は、何ともいえない達成感がある。
毎回思うが、この窯焚きと窯出しの瞬間のために、我が人生を歩いていると言っても過言ではないだろう。
寒さ、睡魔と闘いながらも、陶屋にとっての「締めの仕事」。
それが窯焚きだ。
これだけは絶対に他人には任せられない。
陶を生業とするものの宿命である。

~~~

さて、本日は窯焚き終了後の休息日。
あいにくの曇りだが、たまった洗濯を干そうと外に出た。
ところが、どうにも南天の木が日差しをさえぎっている。
Nanten1

このうっそうと茂る大群をまとめて伐採してしまえば、かなり日が差し込むので洗濯を乾かすのに最適。

早速、1本づつ切り取ることにした。
のこぎりと剪定バサミを持って切っていく。久々の野良仕事がなんとも心地いい。
震災以後、家庭菜園も中断しているので、身体が自然と戯れたがっているのだろう。

木々に触れ、自然と遊び、何だかわからないがエネルギーが身体に充電されていくのを感じた。

気がつけば数十本以上の南天を切っている。
1本1本枝葉を取り、ただの棒きれの状態にする。
この形にしておけば保存も楽だし、何か棒状のものが必要なときに重宝する。
ドアのかんぬき、素振りの道具etc‥。
アイデアひとつで何にでも応用できる。
自然から享受されるもので要らないものはひとつとない。

ところが、最後の1本がどうしても切れない。
南天の実がついているのである。この実と枝葉のバランスが絶妙で、切るにはもったいないのだ。
しかし、場所的にその1本を切らないことには、洗濯場の天日干しに影響する。

ん~ん、どうしたものか。
かたわらに無造作に転がっている焼き締めのとっくりを発見。

実付きの南天はそちらに動いてもらうことにした。

で、この1枚をパシャリ。
Nanten2_2

自然の芸術作品をしばし堪能させてもらおう。

ぽろろん。

※今号を持ちましてココログでのブログは休刊いたします。

陶器屋 http://www.toukiya.net/free_9_34.html
メルマガ「こっちでも陶器屋が行く」での連載は続いていますので、そちらをご覧ください。

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2011年10月26日 (水)

無線LANてどうなの。

前略 行雲より

秋の気配もすっかり色濃くなってきた昨今、今日の熊谷は風の強い一日だった。
まだまだ日中は暖かいが、朝晩はロクロで使う水も湯水になってくる。

寒くなると食欲がわくのはなぜだろう。
冬に備えて身体が脂肪を溜め込もうとしているのだろうか。
そんなことを考えながら、お菓子をついポリポリと食べてしまう自分がいた。

さて今回の写真はこれだ。
Musen
無線LANのアクセスポイントである。

以前から無線LANを導入したかったのだが、数年前に一度試したことがある。
その時はまだ異なったメーカー間での接続はやってみなけりゃわからないって世界だった。
当然、接続成功するまでもなく、せっかく買ってきた機器を返品したのを覚えている。

そんな折り、最近よく聞くwi-fiってのを調べたところ、異なったメーカー同士でもwi-fiで認証されている機器なら問題なく接続できるとのこと。
早速、我が家のパソコンも無線LANできるのか試したくなった。

無線LANの機器もいろいろあるが、まずひとつが無線LANルーターと呼ばれるものがある。
ルーターってのは簡単に言えば、通信専用のマシンだと思えばいい。
常時接続だとモデムにパソコンを直結してもネットにつながるが、ルーターを間にかました方が、セキュリティ上、安全にネット接続できる。

このルーターをかましたパソコンをネット側から見た場合、パソコン本体を全く見ることができないらしい。
ネットからルーターまでは何とかわかっても、その次のパソコンの存在がわからなくなるとのこと。
てことは自分のパソコンのセキュリティが守られることになるので、ルーターを入れていない方はぜひ導入をお勧めしたい。

さて、我が家のネットへの接続はフレッツADSLなので、モデム+ルーターとなっている。
てことはルーター付きの無線LANはいらないので、アクセスポイントのみの機器であればいい。
アクセスポイントってのはその名の通り、ネットにつなげるための中継機器のことだ。
こいつにパソコンが無線でつながれば、イコール、ネットにつながったことになる。

さて、早速写真の無線LANを導入してみよう。
箱から出して、LANケーブルをつなげて、自宅のルーターの空き口に差し込んでみる。
電源を入れてしばらくするとランプが点滅。接続可能の合図だ。

パソコンを立ち上げると無線を探している。
お互いのWPSボタンを押すと接続完了。
なんともあっけなく接続できてしまった。

ちなみにこのWPSてのも他社のAOSSなんかと同じで、お互いの機器のボタンを押すだけで接続できるって便利な仕組み。
ほんと機械の進歩ってのは早い。
以前試した時はあーじゃない、こーじゃないと半日ががりだったが、いとも簡単につながってしまった。
いやーすごいものだ。

問題は接続スピードだが、さすがに有線のLANケーブルと比べると若干時間がかかるかも知れない。
これとてさほど気になる程ではないし、動画もカクカクしないで普通に見ることができる。
パソコン周りのケーブルが減っただけでも、かなりすっきりした。
こいつは使える。

ぽろろん。

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2011年9月24日 (土)

それでもみんな歩いてる。

前略 行雲より。
本日の熊谷は快晴の一言に尽きる。
暑くもなく寒くもなく快適な日中だった。

久しぶりに写真が撮りたくなって、我が愛機キャノン10Dを出してみる。
案の定バッテリーが上がっていた。
充電器にかけたが満タンが待ちきれずに、残量半分の状態でカメラに装着。
自転車に乗って撮影散歩に出発だ。

ふらっと出た田んぼにコスモスが咲いていた。
思わずパチリ。
久しぶりのシャッター音が、耳に心地いいメロディーを運んでくれた。

Ryuugi1 さて、今回の写真はこれだ。

「大人の流儀」である。
著者は作家の伊集院静氏。
エッセー本のベストセラーらしい。

もともと彼の小説などは読んだことはないのだが、いつか手にとって読んでみたいと思っていた。
理由は一つ。彼のかつての奥さんが今は亡き夏目雅子さんだったからだ。

生前の夏目さんを見かけたことがある。
まだ私の若かりし頃、日本武道館で、ある女性歌手のコンサートが行われていた。
開演となりあたりが薄暗くなると、私たち周辺の席にいろんな芸能人の方々がお忍びで入ってきた。
当時の大物俳優やら有名女優やらが、多数のスタッフに囲まれながらひっそりと席に座った。

その中に夏目雅子さんがいた。
左後ろの3,4席ほど離れたところだろうか。
会場のみんなは舞台を見ているが、私たちの席周辺はざわざわ・ひそひそのオンパレードである。
何人かの人が夏目さんに握手を求めた。ニコニコしながら心良く応じている様を見て、私も席を立ち上がり握手を求めた。
にっこりと微笑んで握手してくれた感触は今でも忘れない。

そんな経緯もあって、彼女が夫として選んだ人の作品は何としても読まねばと常々思っていた。
彼は小説家だが、今回は小説ではなくエッセー本。
しかも彼が今まで一切書かなかった夏目さんとの思い出の章もありということで、早速本屋で手にとって読んでみた。

各章は春夏秋冬に分かれており、読んだ当初はさらっと読んで、すぐにブックオフ行きだろうと思っていたのだが、春を読み、夏を読み終えた頃には常に持ち歩いて読むようになり、最終章を読み終えた後には、しっかりと我が家の書棚の一員になってしまった。

今でも時折読み返す。

内容についてはここでは書けないが、印象に残った言葉を紹介しよう。
本書の帯にもあるので、抜粋してみる。

***********

「いろいろ事情があるんだろうよ・・・」
大人はそういう言い方をする。
なぜか?
人間一人が、この世を生き抜いていこうとすると、他人には話せぬ事情をかかえるものだ。
他人のかかえる事情は、当人以外の人には想像がつかぬものがあると私は考えている。

人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。

***********(大人の流儀 本書帯より抜粋)

興味のある人はぜひ読んでほしい。

個人的には本書68ページの、麻雀帰りの著者が宿無し風の男に煙草を渡すくだりも好きだ。

映画のワンシーンを彷彿させる。

ぽろろん。

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2011年8月29日 (月)

巨匠から感じる。

前略 行雲より。

8月ももうじき終りを迎え、今週には初秋の9月になる。
芸術の秋も、もうすぐこちらに向かって駈け抜ける準備をしているだろう。
何かを始めるのはそろそろだよと、季節が語り始めている。

さて、今回の写真はこれだ。

Kaiga1 「巨匠に教わる 絵画の見かた」という本である。

西洋絵画の入門書は書店でもいろいろ出ているが、あまり細かいことは抜きにして、各巨匠の名言をちりばめながら紹介していこうという類の本だ。

絵画に混じって各巨匠がイラストでコメントを言ってるので、理論うんぬんよりも絵画を感覚で感じてみたい人にはお勧めだ。

この本に出てくる数十名の巨匠の中から、今回はピカソとポロックという二人の画家を紹介していこう。

まずピカソ。
最初に紹介するのはこれだ。

Gerunica ゲルニカである。
教科書にも載ってるくらい有名な絵だ。

戦争をテーマにしたものらしく、たった1枚の絵からピカソの感じたスペイン内戦とはどういったものなのかを伺い知ることができる。

写真で見ると小さいが、実物はかなり大きなものらしい。
ぜひ一度は本物を見てみたいものだ。

お次はこれ。
Abin 「アビニヨンの娘たち」

キュビズムの発端となった作品だ。
ちなみに「キュビズム」とは何なのか。
Wikipediaから抜粋してみる。

「20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始され、多くの追随者を生んだ現代美術の大きな動向である。
それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収め、ルネサンス以来の一点透視図法を否定した。」

~とある。

ある一つのものをいろんな角度から眺めて、それらを一つのキャンバスに集合させる。
完成した絵はかなり強烈なインパクトを発する。
ん~ん、大胆なことを創造するものです。

そして、最後はおまけ。
Sadoru 牡牛の頭

こちらは絵画ではなく、立体造形の作品だ。
自転車のハンドルとサドルを牛に見立てて鋳造したもので、素材のブロンズの質感がなんとも味わい深い。
これが普通のハンドルとサドルだったら子供のお遊びなんだろうが、
芸術の域にまで高めてしまうピカソの実力に脱帽だ。

さて、もうひとりの巨匠ポロック。
彼の作品を1点だけ紹介しよう。

Poro 題名は「エコー」。

どうだろう。抽象絵画の決定版。
筆先からしたたり落ちる絵の具を、ドロッピングだけで表現するという画期的な技法だ。
具象画と違って、見る人の感性によってどんなものにも受け取れる。
これを見て一気に抽象画のファンになってしまった方もいるのではないか。
まさに「お見事。」の一言に尽きる。

他にも私の好きなモネやゴーギャン、ミレーなんかの作品もあり、とても全てを紹介しきれない。
興味のある方は書店で手にとって続きを見て欲しい。

さて、こういった巨匠たちの作品を陶芸にどう生かすか。
見て、感じて、自分の中でより熟成させる。

キャンバスを土に変えて、内面からほとばしるエネルギーを土にぶつけてみる。
その時、新しい何かが生まれるかも知れない。
はたまた何も生まれないかも知れない。

無から有か。有から無か。
やってみなけりゃ、何も始まらない。

ぽろろん。

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2011年7月30日 (土)

余白も大事よ。

前略 行雲より。

暑い夏も小休止なのか、ここ数日は曇りやら雨やらで太陽の日差しがきついといった感じが無い。
ただ相変わらず蒸し暑さは続いているので、エアコン+扇風機を上手に使い、この夏場を乗り切りたいものだ。

Feruma さて、今回の写真はこれだ。

「フェルマーの最終定理」という文庫本である。

ノンフィクション科学系の人気本ということで、思わず手にとって読んでみた。

表題から数式満載の感があるが、そんなことはない。
読み始めてから飽きさせずに、ぐいぐいと内容に引き込まれてしまう。
そんな類の本だ。

ところで、フェルマーの最終定理とはなんぞや。

その前に、まず数学界では難問がよく懸賞金に掛けられるらしい。
有名どころではアメリカのクレイ数学研究所で100万ドルの懸賞金が掛けられたミレニアム懸賞問題と呼ばれる7題難問がある。
題名だけ紹介しよう。
P≠NP予想
ホッジ予想
ポアンカレ予想(解決済み)
リーマン予想
ヤンーミルズ方程式と質量ギャップ問題
ナビエーストークス方程式の解の存在と滑らかさ
BSD予想

題名を呼んだだけでは、なにがなんだかさっぱりといったところだ。
で、これらの問題の意味をちょっとさらってみるのだが、読んでいる途中で挫折してしまう。
数学を専門に学んでいる人でないと、問題文の意味すらわからないことが多いのだ。

フェルマーの最終定理も懸賞金が掛けられていたのだが、上記の7題難問と違って非常にシンプル。
それがこれだ。

x^n + y^n = z^n (xのn乗 + yのn乗 = zのn乗)
この方程式はnが2より大きい場合は整数解をもたない。

どうだろう。非常にとっつきやすい問題文ではないか。
上記の内容を証明すればいいのだ。

この問題を見てあれっと思う人もいるだろう。
そう中学時代に習ったアレである。

直角三角形の斜辺をz、その他の辺をx、yとした場合次の方程式が成り立つ。
x^2 + y^2 = z^2

有名なピタゴラスの定理だ。(別名 三平方の定理)

フェルマーの最終定理はこの誰もが一度は聞いたことのある定理を少々いじったもので、わかりやすいというのが人気の理由らしい。

で、どうやってこの問題が生まれたのか。

1600年代にフランスで生まれたピエール・ド・フェルマーは裁判所で役人をしていたが、
趣味で数学の問題を作っては解くといったことをして楽しんでいた。

そんなフェルマーがある書物に出会う。
「算術」とよばれる書だ。

この書のピタゴラスの定理の項を読んでいた彼は、この数式をいじり始める。

x^2 + y^2 = z^2の2乗を3乗にしてみる。

おやっ、この式は整数解がないぞっと。

で、3乗、4乗と数を増やして試してみる。
ありゃりゃ、これらも整数解が全くないぞっと。

そして彼はこの算術の余白に一言記す。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白がせますぎるのでここに記すことはできない。」

この瞬間、およそ300年以上に渡って世界中の数学者たちが挑戦しては打ちのめされる難問 「フェルマーの最終定理」が出現したのだ。

なんともロマンのある話ではないか。
ほんのちょっとしたいたずら心で余白にメモしたのかも知れない。
しかし、そんな出来心がその後の数学界に多大なる貢献をしようとは・・・。

その後1994年、数学者アンドリュー・ワイルズによってこの難問はついに証明される。
そのあたりの詳しいいきさつは、ぜひ本書を手にとって読んでみてほしい。

さあ、我々も手持ちの本の余白に記してみますか。

「土を焼かないで陶磁器を作る方法」
「俺はこの方法を知っている。だが余白がせますぎるので、ここに書くことはできない。」

ぽろろん。

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2011年7月 1日 (金)

時代遅れの人気者。

前略 行雲より。
震災からもうすぐ4ヶ月になろうとしている。
最後にエッセイを更新してからしばらく経つが、いつ再開しようかと考えていた。
原発はいまだに収束していないが、メルマガ発行元より催促のメールが来るようになってきたので、そろそろ再開してもよいと判断した。

「災害は忘れた頃にやってくる」とはよく言う言葉だ。
今回の震災も数百年に一度の大津波を起こし、東北や北関東に甚大な被害を被ったが、我々人類は自然に生かされているということをしみじみと感じた震災でもあった。

かつての恐竜が地球の王者だったように、21世紀の今、人間がこの地球界に君臨している。
宇宙レベルで見れば頻繁に起こっている原子核反応を、人類は大気圏の中で簡単に行える術を持ってしまった。
結果、地球上にない核生成物を大量にまき散らしている。
電気はエネルギーとして確かに重要なものだ。
しかし、そのエネルギーを危険な核生成物と引き換えに得てもいいのだろうか。

自然に害のない太陽光発電や風力、水力。
原子力に頼らない発電法を今模索する時がきたのではないか。

数百年後の地球は、まだ青くて美しいことを願ってやまない。

Senpuki さて、今回の写真はこれだ。

扇風機である。

これから節電の夏に入ろうとしているが、今この扇風機が飛ぶように売れているらしい。
今さら扇風機なんて、涼しくなる足しになるのだろうかって感じだが、
これが予想外に効果があるようだ。

先日テレビで、室内にいる人の体感温度を25度にする実験を行っていた。
まずはエアコン単体。こちらは冷房温度を25度に設定する。

もうひとつはエアコン+扇風機。
こちらはエアコンの温度を28度に設定し、プラス扇風機を利用する。

どちらも人体のそばに温度計をおいて25度になるように調節する。

一見するとエアコン+扇風機ってのは、2つも電気製品を使っているから、非常に電力を使いそうに感じる。
しかし、部屋の室温を28度から25度に下げるのは相当な電力を使うらしい。

正確な数字は覚えていないが、室温を3度下げるのに必要なエアコン電力のおよそ数分の1位の電力量で、プラス扇風機の勝利となった。

筆者ももちろん、エアコン+扇風機なんて、なんで無駄なことをしてるのだろうと感じていた者の一人で、そんな無駄するならエアコンの温度を下げろよってな感覚でいた。

ところがどっこいの扇風機。
風を送るだけの時代遅れになりそうなこの品こそが、節電に大いに貢献する代物だったのだ。

どうりで売れる訳だ。

普通の置き型扇風機のみならず、パソコンのUSBにつなげるだけのミニ扇風機なんかも売れているらしい。

こちらは自分専用で首振りなんかはできないものが多いが、USBでまかなえる程度の電力だし、無いよりはあった方が涼しいらしいので、パソコン作業のお供にぜひ使いまくってほしい。

万一、計画停電になってもノートパソコンのバッテリーを使えばUSB経由で使用できるので、停電時の暑さ対策にもなる。

今こそ昭和の時代に帰って、扇風機、うちわ、水バケツに素足突っ込みなど、ありとあらゆる手段を講じる時なのかも知れない。

たかが扇風機、されど扇風機。

ぽろろん。

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2011年2月19日 (土)

紐作りもいいもんだ。

前略 行雲より。
つい先日、年が明けたと思ったら、もう2月の下旬に入ろうとしている。
大雪の寒さも過ぎて、暖かい日もちらほら出てきた。
本日は風がやや冷たいが、室内にいると外には春の訪れが近づいているかのようだ。
庭の梅も咲いて、紅白の花がきれいに顔を出す。
おっと、花が咲くってことは花粉のシーズンが来たってことだ。
今年は去年の8倍の花粉が舞うらしい。
ん~ん。準備万端にせねば・・・。

Tubo1 さて、今回の写真はこれだ。
土造形が終了した壺である。

最近は壺やら置き物やらの大物を中心に作っている。
こういった大物は紐作りがいい。
ロクロでは出ない無骨感というか、手作りのゴツゴツ具合が微妙な味を醸し出してくれるのだ。
もちろん、電動ロクロのキリッと引き締まった壺もいいのだが、大昔の陶工が作ったような、1本1本を紐で重ねていく様が好きでしょうがない。

こういった紐作りの壺は焼締めに限る。
釉薬は掛けず、土味だけで勝負する。
薪窯で火前に置いて灰をどんどん掛けるのが理想だが、ガスや灯油窯の還元炎できれいに焼かれた焼締めもいい。
ここら辺は各人の好みの問題だろう。

また、素焼きされた壺や大皿などの大物を見ると無性に絵が描きたくなる。
そのまま細工せずに焼いた方がいい場合もあるが、太めの筆でエイヤッと絵付けしたくなるのだ。
造形も楽しいが、思いのままに描く絵付けもこれまた楽しい。
写実的な絵や抽象画など、気まぐれに筆を走らせると焼き上がりのイメージがどんどん膨らんでいく。
この辺が造形とはまた別の陶芸の魅力かも知れない。

さて、この紐作りの大物製作。
作り方のコツは硬くなり始めた土を使うってこと。
水分を多く含んだ土だと土台の成型でつぶれやすいし、土が手について作りづらいのなんのってもんじゃない。

それと一気に作るのではなく、土台部、中間部、上部といった具合に3~4回に分けて作るといい。
ただ単純に垂直に積み上げていくのなら一気に作れるが、写真のように高台部からぐっと張り出すように作るには、土台を作ってからやや乾燥させる時間が必要だ。
そうしないと途中で土がぺったんこにつぶれてしまう。

紐を3、4段組んでいって指先でつなぎ目を整え、また積んでいく。
ある程度の高さに積んだら、たたき板でペンペンと土を叩いて、指跡を消しながら土を締めてやる。
つぶれない程度の高さでやや乾燥させ、次の部分をまた作るといった具合だ。

ちなみにこの写真の壺で2回に分けて作っている。
あまり大きくない壺なので、土台部で1回、上部~口作りで1回だ。

口作りは作者の個性が出やすいので、今回は唇型にして、ややお茶目感を出してみた。
果たしてどう焼き上がるのか。
今から火入れが楽しみである。

ぽろろん。

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2011年1月 3日 (月)

素人の「ベランダ地デジ化計画」。

前略 行雲より。
新年も明けていよいよ2011年の始まりである。
元旦から食っちゃ飲んでの毎日で少々運動不足気味のため、近所の公園でウオーキングをしてきた。
真冬だというのに、昼間は比較的暖かい。
正月ってもっと寒かったような気もするが、地球温暖化は日本の冬にも影響しているのだろうか。

Goukyu さて、今回の写真はこれだ。
地デジ受信に使う「八木アンテナ 剛弓」である。

いよいよ新年も明け、今年の7月でテレビのアナログ放送は終わってしまうと言う。
自宅テレビのアンテナはずっとアナログのままなので、このままでは放送を見ることができなくなってしまう。

かといって業者にアンテナを設置してもらうのも結構なコストがかかるし、自分で屋根に上ってやるのもちょっと怖い。
なんとかならんかな~とおもむろに外を見ると田んぼがずっと先まで連なっている。
あれ。こんだけ障害物が何にもなけりゃ、電波って屋根の下にも届いてるんじゃない。
なんてことをフッと考える。

幸い2階のベランダには、かつて使っていたCSのパラボラアンテナがある。
見ていないCSアンテナを外してそこに地デジのアンテナを付け、ケーブル線をそのまま利用すれば地デジが見れるんじゃないかと。

多分、同じようなことを考えてる人が日本のどっかにいると思うので、早速ネットで調べてみる。

いました。いました。マンションのベランダにアンテナを付けて地デジを見ている人が結構いる。

よっしゃ。そうと決まれば早速実験開始である。
まず地デジを見るにはUHFアンテナがいる。
アンテナと言えば「八木」。昔から良く聞くブランドだ。
早速アマゾンで「八木アンテナ」を検索。
定番の魚の骨のようなアンテナが羅列される。
ベランダに取り付けるのだから、小さめで且つ安価なものをと探したところ出てきたのが上記の写真の「八木アンテナ 剛弓」だ。
まるで弓をひいたかのようなデザイン。ベランダに取り付けるにはうってつけではないか。
よし、これに決定。
アンテナとベランダなどに固定するステー、電波増量のブースターも一緒にGET。

頼んでから中1日で届いた。
早速2階のベランダに出て、CSのパラボラアンテナを外して「剛弓」を取り付け、ケーブル線をそのまま使用する。
近所の屋根上のアンテナを見て、同じ方角に向けてセット完了。
やはり近所のアンテナより、ベランダに付けた分だけ3~4メートルは低い。
果たしてこの高さで地デジ電波をとらえることができるか。

期待に胸を躍らせながら、テレビの電源を入れる。
スイッチをアナログからデジタルへ。
「自動チャンネルスキャンを開始しますか。」の画面。
「OK」にカーソルを合わせ、「決定」ボタンを押す。

「ただ今、スキャン中です。」の文字が出て、10%、20%と
数字が上がっていく。

98%。
100%。

「放送波を受信できません。・・・アンテナの接続に問題があるようです。」との表示。

やはり無理だったかと。
アンテナの向きや高さを変えて何度も試してみたが、同じ表示だ。
電波に関する知識が全く無いので、何をどうすればいいのか検討がつかない。

しいて言えばCSアンテナに使用していた同軸ケーブルを再利用したので、これが原因か。
あるいは、2階ベランダでは低すぎるのかの2点しかない。

早速、ネットで同軸ケーブルの情報をむさぼり読んで見る。
同軸ケーブルは太さによって3C、4C、5Cと分かれており、細い3Cでは地デジは映らない場合もあるが、4C、5Cなら問題無しとのこと。

CSアンテナのケーブルには数字が書いていないので「何C」なのかわからないが、CSやBSに使われているケーブルなら全く問題ないらしい。てことはケーブルには非はない。

やはり2階ベランダでは電波の受信は無理なんだろうとの結論に達し、悔しいがアンテナを撤収してしまった。
このアンテナを業者にお願いするしかないのかな~なんて考えながら、本当にこれでいいのだろうかとの疑問が頭をよぎる。
お茶なぞを飲んで気分転換を図り、もう一度ミスが無かったかをじっくり考え直してみることにした。

アンテナの方角、ケーブル線、テレビの操作方法。
どれも間違いはない。

ただ一つ気になる所がある。
隣近所のアンテナの取り付け角度だ。
水平ではなく、ポールに対して直角に取り付けてある。
Antena_2
最初は風対策か何かの関係で、アンテナを直角に寝かせてあるだけと思ったが、なんとなく引っかかる。

これは電波に関する知識をある程度付けないと対処できんぞと、早速ネットでお勉強開始だ。

するとどうでしょう。電波には「水平偏波」と「垂直偏波」とがあるらしい。
これは電波が混同しないようにとのことらしい。

まず自分の住まいの地域の電波がどの放送搭から送られてくるのかを調べて、その放送搭が水平偏波か垂直偏波かをチェックするらしいのだ。

早速「社団法人デジタル放送推進協会」のサイトへ飛ぶ。
http://vip.mapion.co.jp/custom/DPA_B/
このサイトでは郵便番号を入力すると住まいの地域に電波を送る放送搭がわかる。

熊谷の郵便番号を入力して表示してみる。
すると熊谷・行田地区はオレンジの色で包まれる。オレンジ色は東京タワーの電波だ。
Dopa1
東京タワーをネットで検索すると「水平偏波」とのこと。
てことはアンテナを普通に水平に取り付ければよい。今までやってきた取り付け方法になんら問題はない。
でも、隣近所のアンテナはなんで水平に取り付けてないんじゃい。

コリャなんかあるなと。

このサイトの見方が問題なんじゃないかと。
パッと見ると住まいの熊谷・行田地区には東京タワーの電波を示すオレンジ色の表示がされている。(ちなみに赤色は浦和局の電波らしい。)
周りには放送搭のアイコンがいくつもある。
ん~ん。見方がわからん。

もう一度外に出て、隣近所のアンテナを再チェック。
ありゃりゃ。
東京タワーは熊谷から見て南の方角だけど、アンテナは西を向いている。
これは何故なんだ。

パソコンに戻り、おもむろにサイト上の地図の熊谷から西の方角を見てみる。
放送搭のアイコンがいくつか見える。
アイコンを何気なくクリックする。
するとその放送搭の電波が色表示されるではないか。

それではと、熊谷から西の「児玉中継局」ってやつをクリック。
なんと青色の電波表示に変わるではないか。
Dopa2
しかも深谷・熊谷・行田西方面をしっかりと包み込んでいる。

もしや熊谷近辺の電波は「児玉中継局」から飛んでいるのか。
早速「児玉中継局」をネットで検索。
するとどうでしょう。「児玉中継局 垂直偏波」の文字発見。

この瞬間、全ての断片的な情報が頭の中でつながった。

熊谷地区は児玉中継局から地デジの電波を受けている。
この電波は垂直偏波である。
そのため、アンテナはポールに対して直角に取り付けなければならない。
以上3点だ。

多分、電気工事屋さんから見れば何てことない情報かも知れない。
しかし、電波の「で」の字も知らない素人がこの事実を知った瞬間の喜びって言ったら。
しばし、感無量。

その後、アンテナをポールに対して垂直に設置。
Gokyu3
再度テレビの「自動スキャン」を入れる。

・・・98%、100%。

画面一杯に地上デジタル放送の絵が映る。
受信完了!!
思わず自分の左手に自分の右手で一人ハイタッチである。
タッチを2度、3度。
最後はゴルフの超ロングパットを入れたかのような、タイガーウッズばりのガッツポーズでフィニッシュだ。

地デジよ、感動をありがとう!!

さて、ここからは「ベランダ地デジ化計画」を自力でやってみたい方たちのために、概要をまとめてみた。

1、まず「社団法人デジタル放送推進協会」のサイトへ飛び、自宅住所の郵便番号を入力する。
http://vip.mapion.co.jp/custom/DPA_B/

2、地図上に十字の矢印が出るのでそこが自宅だ。近辺の放送塔のアイコンをクリックして、自宅近辺にどの放送塔から電波がきているのかを調べる。

3、放送塔がわかったら、地図からその方位(東西南北)をおおよそ割り出す。

4、自宅アンテナ設置箇所に立って、その方位の方角に大きな建造物などが無いかチェック。
無ければ、「ベランダ地デジ化計画」を遂行する価値がある。
また、少々の建物があっても受信できるかも知れないので、時間のある人は趣味だと割り切ってチャレンジするのも良い。

5、チャレンジが決まったら、必要なアイテムをそろえる。

アンテナ
お好みのデザイン、大きさを選ぼう。アンテナは「八木」や「マスプロ」などのブランドがあるが、筆者は「八木アンテナ 剛弓」を選んだ。アマゾンのサイトで「八木アンテナ」と入力すれば、いろんな種類のアンテナが出るので好きなものを探してみよう。

マスト(ポール)
アンテナを取り付ける棒のようなもの。ベランダに取り付けるのなら、取り付けステーが付いているものを選ぼう。ちなみに筆者は「DXアンテナ ベランダ取付金具 MHV-116 」を選択した。

ブースター
これはアンテナで受信した電波を増幅する装置だ。
今回の実験では、1台のみのテレビ接続ならブースター無しでも問題なく映った。
2台以上ならブースターが無いとテレビの方で「受信できず」と表示される。参考にしてほしい。
ちなみに筆者は「YAGI 地デジアンテナパワーアップブースタ DPW02 」を選んだ。

同軸ケーブル
アンテナとテレビをつなぐケーブル線だ。これが無いと話にならない。本文にも書いたがケーブルは3C、4C、5Cと数字が上がるにつれて太くなる。古い3Cだと映らない場合もあるらしいので注意が必要だ。
アンテナからテレビまでのケーブルの長さが10~20メートル位までなら4C。
20メートル以上なら5Cを選ぼう。(もちろん地デジ対応の表記があるもの。今現在市販の新品ケーブルならまず対応している。中古品なら対応のチェックが必要だ。)

すきま配線ケーブル
   
ベランダにアンテナを取り付けたのはいいが、どうやってケーブルを
室内に引きこもうかと思っている人は多いだろう。
ドリルで壁に穴をあけるのにも抵抗があるし、なんといってもそこまでやるのは面倒だって人はたくさんいる。
筆者もその一人だ。
そんな我々にお勧めの品がこれだ。
このすきま配線ケーブルを使えば、窓枠の端に沿ってケーブルを室内に引きこめる。
テレビの映り具合も全く問題ない優れものなのだ。

F型接栓
これはケーブル線とアンテナやテレビをつなぐのに必要な小物だ。

「プラグ」と言う名でプラスチック製のものも売っているが、金属製でナットが付いていて、テレビなんかと接続するときにネジにがっちり噛ますことができるものを「F型接栓」と呼ぶ。
アマゾンでも近所のホームセンターでも手に入る。
ちなみに筆者は「YAGI 4CF型接栓2個入り FP-4-2B 」を選択した。

注意が必要なのは、同軸ケーブルに4Cを選んだのなら4C用のF型接栓でないとうまくつけられない。
筆者は4Cのケーブルに5C用のF型接栓を入れようとして、指を痛めてしまった。サイズが違うとズボンが履けないのと同じで、同じサイズのものを選ぼう。
但し違うサイズでも力技で使えないことも無い。(筆者は6箇所の接続で2箇所をサイズ違いのF型接栓で代用した。)

以上が1台のテレビを見るのに必要なアイテムだ。
筆者はCSパラボラアンテナの同軸ケーブルを代用したので、自宅に代用品がある人はそれらを流用してみよう。
但し、映らない時に代用品が原因の場合もあるので、確実狙いなら全てを新品でそろえた方が無難だ。ここら辺は各自の考え方次第だろう。

また、2台以上のテレビをつなぐ時は上記以外に
「分配器」をそろえる。

2台のテレビなら2分配器。
3台なら3分配器。(もちろん地デジ対応。)
分配の台数が多いほど受信した電波の力は弱まるので、映らなかったり、プロックノイズと呼ばれるノイズが発生する場合がある。
試験的にテレビ1台を分配器無しで接続してみて、映ったら分配器でテレビの台数分わけるのが得策だ。
これもアマゾンやホームセンターで手に入る。

もし分配してダメなら最悪テレビの台数分だけアンテナを立てれば良い。
何と言ってもベランダに設置するのだから、手間はかからないし、臨機応変に変更できる。

今回の経験上、3台位までのテレビ台数なら上記のアイテムと3分配器1個あればなんとかなると予測している。(但し、受信した電波の強さは放送塔からの距離も影響するので、ケースバイケースと考えた方が良い。)

6、アイテムをそろえたらベランダに設置する。
上記の「社団法人デジタル放送推進協会」のサイトで調べた受信できる放送塔をネットで検索し、「水平偏波」か「垂直偏波」かをチェック。
「水平偏波」ならそのまま水平の状態でマストに固定。
「垂直偏波」ならマストに対して垂直に取り付ける。

7、放送塔の方位にアンテナを向ける。この時に近隣の屋根の上に立っている魚の骨のようなUHFアンテナをチェック。おおよそ同じ方角に向いているか確認しよう。

8、テレビをデジタルに変えて「自動チャンネルスキャン」を開始する。

9、映るかどうか期待に胸を膨らませて待ってみる。
映ったらその場にいる人とハイタッチを交わし、喜びを共有する。
一人なら一人ハイタッチや、そっとガッツポーズも良。

さあ、あなたも「ベランダ地デジ化計画」。
やってみませんか。

ぽろろん。

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2010年11月 5日 (金)

エネルギーの謎。

前略 行雲より。
11月に入り、昼間の気温はまだ比較的暖かいが、朝晩の冷え込みはそこそこ厳しくなってきた。
本日の朝は、久しぶりのストーブ点火である。
ストーブの上の熱気を見て、この熱を無駄にはできぬとヤカンに水を入れて置いてみる。
しばらくするとお湯が沸騰する。
何気ない日常の動作だが、晩秋から初冬の瞬間を感じる一コマであった。

Soutai さて、今回の写真はこれだ。

文庫本の「相対性理論を楽しむ本」。

相対性理論と言うとアインシュタインが考えた何やら訳のわからん理論だという印象を受ける。
当方もご多分にもれず相対性理論と言う名前位しか知らなかった。

文庫本なのであまりかしこまらずに、数式もほとんど使わず、面白おかしくこの理屈を説明してくれる。
そんな軽い感じにひかれて手に取って読んでみた。

読後感・・・。
アインシュタインってのはすごい人なんだなというのが実感だ。
こんな事を日々考えて理論としてまとめてしまうのだから、一つ一つ積み上げていく欧米の教育方法もよっぽどすごいのだろう。

では、この相対性理論を飲み屋の会話レベルで軽く読者にお伝えしてみよう。

まず、相対性理論とは「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」の二つがあるらしい。
簡単なのは「特殊~」の方。
一般相対性理論は、特殊相対性理論を書き上げた後、さらに十年の時間を掛けてまとめ上げたものらしい。

ちなみにこの文庫本は、主に「特殊~」の方を中心に解説してくれている。

それで、一言で言うと・・・。
ん~ん、一言では無理だ。

じゃ、何点かに分けて見よう。

まず、大事なのが光に目を向けたこと。
それと時間と空間。

普段我々は時間と空間を全く別のものとして生活している。
ところが、この時間と空間はお互いに密接にからみ合って、「時空」という概念で表されるものだと。

よって相対性理論は、「光と時空についての理論!?」。

えっ、全くわからないって。
詳しく知りたい方はその手の本を読んでほしい。
多分・・・。
余計わからなくなる可能性あり。

じゃあ、我々の生活に密接するものはないのかと探してみたところ、見つけたのがこれ。
「E=mc2」
(表記上、上述の式。E=m×cの2乗の意味)

以前にコーヒーか何かのCMでアインシュタインのそっくりさんが黒板に書いているのを見た人もいるだろう。

じゃ、この公式の意味は・・・。
Eはエネルギー。
mは物質の質量。
Cは光速。

つまり、「エネルギーは物質の質量に光速の2乗を掛けたものに等しい」となる。

すごいことだ。
全ての物質というのは巨大なエネルギーを持ってるらしい。
今、目の前にあるパソコンやマウス、携帯電話なども、元を正せば何がしかの物質でできているので、これらの中にも膨大なエネルギーが秘められているとのこと。
もちろん燃やせば「熱」というエネルギーが出るわけだけども、そんなもの比較にならない位の多大なエネルギーを持ってるらしいのだ。

ちなみに財布の中にある1円玉6枚で、東京ドーム1杯分の水を0℃から100℃にできるらしい。

ドーム1杯分の水を沸騰させるなんて、薪ならどのくらい要るのか、灯油なら何リットル必要なんじゃいって感じだが、それがたったの1円玉6枚でいいという。

すごい理論である。

ただ、これはあくまでも理論上のお話で、実際に1円玉からエネルギーを取り出すことはできない。
ところが人類はウランからエネルギーを取り出す技術を持ってしまった。

この技術が第2次世界大戦中にマンハッタン計画で使われ、核兵器が作られて、日本に投下となる結末をむかえる。

アインシュタインはそんな爆弾なんぞに応用されるとは考えもしなかったかも知れないが、ヒトはこの世の最終兵器を作ってしまった。

原子力発電などの平和利用だけに使えば、かなり有効な式なんですがね。
わずかな質量の物質で電気を作りだせるのだから。

ちなみに、数百年後の人類は、陶芸用の原子力窯なんてのも作ってしまうのだろうか。
コスト的に絶対無理なような気もするが、人類の進歩はすんごいからな~。

ぽろろん。

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2010年9月28日 (火)

いい品を作るには。

前略 行雲より。
本日の熊谷は秋雨の真っ只中。昨日は雨からくる寒さのため久々に冬物を羽織ってしまった。
つい先日まで真夏日を超える気温だったのに、今日も肌寒い。
寒暖の差に体調をくずさないように注意したい。

さて、今回のテーマは「いい品を作るには」だ。
ここで言う「いい品」とは、芸術などの感性に引っかかる作品ではなく、いわゆる工芸品としての高級感のある食器や花器、置きものなどのことと理解して頂きたい。

まずいい品を作る一番のものは、自分の眼力を鍛えることだ。
目を肥やし目利きになること。
やきものを見て、いいものか悪いものか見分けられる目を持つ。
本や雑誌、美術館などで名品と言われるものを見て、自分の目利き力をどんどん鍛えていく。
ここが弱いと頭の中にいい品のイメージがわかないので、表現する前段階でストップしてしまう。

次に腕を磨く。
いいやきものが見極められるようになったら、それに近いものを作れるように技術を養う。
当然だろう。いくらいいものがわかっても、それを土の固まりに表現できなければ頭の中のイメージで終ってしまう。
目の前の作品に形作ることができて初めて他人に伝わるのだ。

それには度々書いているが、陶工の技術を学ぶのが一番。
どう土を捏ねて、ロクロを廻し、削って、釉薬を掛けて焼いていくのか。
陶工の技術全般を学んでいけばいい。

さて、次に大事なのは材料に目を向けることだ。
いいやきものを作るにはいい材料が不可欠。
並品の土と釉薬で名品を作れと言われたら、どんな陶芸家もしばし頭を捻るに違いない。

大量生産品のように何となく使いやすい品をというのであれば、並品材料でもなんとかなる。
ところが手に持った瞬間、「ん~ん。いいねぇ。」と言いたくなる品を作るとなったら、ぜひ材料を吟味したい。

仮に私が市販の並材でいい品を作れと言われたら・・・。
まず造形か、絵付けで魅せるかのどちらかを選択する。

造形が奇抜で卓越していれば、シンプルな焼き締めでも充分に輝く。
また、絵心のある人は絵を上手にやきものに描ければ、かなり立派な作品になる。
大皿に鉄絵や呉須というシンプルな材料でも、絵が魅了できるものであれば人は感動する。

こういった奇抜な造形力や絵が苦手な人は、材料を良く吟味し、個性的な原料を手に入れる事によって、シンプルな皿や湯のみ等でもいいものが作れるようになる。

では個性的な材料というのはどこにあるのか。

手っ取り早く、山に入って自分で掘って来ることだ。
もちろん山主の許可を得よう。勝手に黙って掘ってはいけない。

個性的な土や長石、鉄の原料となる鬼板や土に混ぜる山砂なんかもあったら掘ってみよう。
釉薬に使う灰は木々を燃やして手に入れる。
あるいは近所の焼肉屋さんなどで分けてもらう。
変わった材料があれば、人とは違ったいいものが作れるだろう。

では、山に入る時間も無い人は・・・。

市販のものでいい材料を探す。
市販品でもいい材料はたくさんある。
どれを選んでいいのかわからなければ、陶芸やってる先輩や師匠にでも聞けばいい。
今までの長い経験から、いい材料を仕入れるルートを知っているはずだ。
但し難点がひとつ。いい材料は高いのだ。当然である。
焼いていいものが作れる材は、希少価値があるし手間もかかっている。
自分で掘らないで業者に頼むのだから、ここはグッと奮発してみよう。

ここで一句。
いい品は、目利きと技術、いい材料。
いい材無けりゃ、造形、絵心。

ぽろろん。

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